秋にロンドンに行ったときに郊外の街 Hampstead(ハムステッド)の
livingstone studioというところを訪ねました。
そのギャラリーを主催されているのは ドイツ人のInge cordsenさん。
大きな洋館の中には ニットのアトリエや活版印刷のアトリエなどがあり
そのような手仕事を Ingeさんは支援されているのです。
知らなかったのですがIngeさんは かつて神戸に住まれていたことがあるそうで
神戸からの来訪をとても喜んでくださいました。
優しさの中に 好奇心がいっぱいあるような目が とても魅力的な方です。
そのIngeさんが今月のはじめ 3月5日 お仕事で神戸に来られた際
Cabinetというニットブランドを主宰されているデザイナーのともこさんと一緒に
私たちにも会いに来てくださいました。
ホテルで待ち合わせ 私たちの店にまずご案内しました。
CHECK&STRIPEの前にある教会は
かつての中山手教会が震災で全壊し
今はカトリック中央教会として再建されています。
Ingeさんは 前の建物をおぼえていらっしゃいました。
いろんな店で Ingeさんの目はきらきら輝いていました。
vivovaでは そのころ鹿児島展をしていて 特に興味を持たれたようで
黒砂糖や 紙 調味料など 購入されていました。
Ingeさんはたぶん70歳は超えていらっしゃると思うのです。
その日もDANIELA GREGISのお洋服をすてきに着こなされていました。
また半年くらい休養をしてから
新しいことを始められたいとおっしゃっていました。
たった20日ほど前のことなのに
この日のことが ずっと前のことのように思えます。
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今回の震災の後 Ingeさんや
ワークショップでお世話になったDaylesfordのFatimaさん
また海外の友人からもメールをいただきました。
スウェーデンで家具を作られている机宏典さんは
日本に滞在中の 又は過去に滞在されたことのある写真家さんに呼びかけて
4月3日まで写真展を企画し 募金活動を始められています。
Ingeさんからのメールには次のようにありました。
good to hear you and team are fine!
Such terrible news from the north/east of Japan!
Keep well,best wishes,Inge
keep wellという言葉に 肩の力が抜けたような気がしました。
静かで力強い Ingeさんの微笑みを思い出しました。